グループホームこもれびの家の「普通のくらし」
グループホームをイメージして頂くときに、よく使われるのが「家庭的」という言葉ですが、名取こもれびの家が目指しているのは、まさしく「住み慣れた我が家での普通の生活」です。そして、利用者様一人ひとりが、「その方らしい普通の1日」を送っていらっしゃる姿こそが、私達グループホーム職員の最大の喜びです。
今回は、そんな生活のひとこまをご紹介します。

お若いころ洋裁学校に通っていらっしゃったMさん。普段からご自分のお部屋で、針と糸を手に衣類のほつれを直したり、ズボンにゴムを入れなおしたり・・・。
まさに、自分の時間をゆったりと過ごしていらっしゃいます。
この日は、「雑巾が足りなくなってきた」という私達職員の会話を耳にして、「縫ってあげるから」と、笑顔で引き受けてくれました。

ホームにも裁縫道具は揃ってるのですが、「やはり使い慣れた道具じゃないと・・」と、娘時代から使い続けている道具箱をお部屋から持ってきて、手際よくあっという間に雑巾を縫ってくださいました。
「この裁縫箱もくたびれてきたんだけど、思い出あるからずっと使ってるの」と、愛おしそうに眺める姿を見ながら、「”物”であれ、”想い出”であれ、その方が大事にしているものを、その方と同じくらい大事に思える職員でいたいなぁ~」と、職員みんなで話しました。
また一方で、昔の「その人らしさ」が、ふとした瞬間に戻ってくる場合もあります。ホームでの共同生活の中で、ほかの利用者様が編み物をする姿を見ていた方が、ふと編針と毛糸に手を伸ばすとスルスルと上手に編み始めました。
その手つきの素晴らしさに職員がびっくりしていると、「もう出来ないと思ってたら、指が覚えているんだねぇ」と、ご本人がもっとびっくりしていました。
こういったことが、グループホームでは時々見られます。
(職員が”仕掛ける”事も少なくないですが・・・(笑))

台所仕事がお好きな方、草花がお好きな方、窓から外の景色を眺めるのがお好きな方、人それぞれです。
私達職員は、そんな「その人らしい普通の毎日」を陰で支える「なじみの人」であり続けたいと思っています。



こもれびの家に遊びにいらっしゃいませんか? (^^)
グループホームの利用を検討されている方も、グループホームでのお仕事に興味をお持ちの方も、お気軽にお電話下さい。
※このブログに掲載している写真は、ご本人及びご家族の許可を得て公開しております。
